top of page

桜島一周のしおり
沖小島・砂防センター

ところで南側の海に浮かんでいる島は?沖小島です。桜島フェリーの船上からも見ることができます。薩英戦争の際には薩摩藩の砲台が置かれ、付近を航行する英国の戦艦に発砲していました。今は無人島です。かつて鹿児島市によるキャンプ場の開発計画があったのですが、環境省レッドリストに希少種として登録されているウチヤマセンニュウというスズメみたいな鳥の南限の繁殖地であることがわかり、その保護、環境保全のために計画はなくなりました。
このあたりは文明噴火で南側から流れた溶岩で作られた土地です。
その先の野尻川は土石流の頻発する河川です。雨が降った後に野尻橋を通ると岩や石がごろごろしていて、“あゝまた土石流があったのかァ”と思います。三角州も発達していますが、河道に残った土砂は有村町の溶岩採石場跡地にダンプカーで運ばれます。以前はマリンポートかごしまの埋め立てに使われていたそうです。今でこそ噴火活動が静かになり砂防ダムも整備されたのでそんな感覚でいられますが、昭和の時代は土石流で橋が流されることも度々あったようです。
野尻川を渡った先にあるのが桜島国際砂防センターと呼ばれる施設があります。こんな田舎にあるとは思えないデザイン。ここは桜島や土石流の観測を行ってる施設ですが、それだけじゃないんです。中には防災や桜島について学べるコーナーもあります。ぜひ立ち寄って覗いてみてください。
野尻川ー下流側を見る

桜島国際砂防センター

bottom of page