新島

　再び海が見えると、沖合に小さな島が見えるでしょう。新島です。錦江湾内唯一の有人離島です。安永大噴火の際に“海底が隆起してできた島”です。海底火山の噴火でできた島ではありません。多い時で200人以上の人口がありましたが、2013年には一度無人島となりました。それでも元島民の方などが清掃や管理をされており、島はきれいに保たれていました。2019年に元島民の方が転入され、再び有人島になりました。行政連絡船「しんじま丸」が毎週水、金、日曜日に１日３往復ずつ浦之前港から新島港まで運航しています。

​

　筆者は小学校高学年の頃に学校の遠足で新島を訪れました。桜島港からフェリーをチャーターして皆で行きました。島内で探検や釣りをしたり、泳いだりしました。田舎ならではのいい思い出ですね。50年近く前の1972年に廃校になった、旧西桜島村立桜峰小学校新島分校があります。廃校の４年前に鉄筋コンクリート造りの新校舎に建て替えられたとかで、校舎がまだ残っていました。

​

　ちなみに、今の住所は新島町ですが、入植者の多くが桜島赤水町の出身だったことから、2006年までは桜島赤水町の飛び地でした。